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新湘南電鐵 横濱工廠3

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2021年 03月 26日

16番紙製スハ43 2輌目 その20 ポンチ穴瞬着流し込み工法で内貼り接着

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16番紙製スハ43の2輌目、前回の破壊試験の結果に基づいて外板と内貼りを接着しました。
まずは腕試しに妻板からです。
左が黒サフ+流し込みタイプスチロール用接着剤、右がサラサラ低粘度瞬着です。
今回のキモはこの穴です。






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100均でこんなものを買ってきました。
穴明け用のポンチです。
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一番小さなφ2mmを使って内貼りに穴を抜きました。
台はカマボコ板ですが、紙と台の間にもう1枚紙を敷いています。
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裏側は盛大にカエリが出ます。
このポンチは本来は革のベルトなどに穴を明ける道具なので、それほど鋭利ではありません。
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カエリがあると外板と密着しませんから、筆の柄の先などで押し潰して平らにします。
反対向きに抜いて後から仕上げるのも良さそうです。
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外板と内貼りの位置合わせをしてクリップで止めます。
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この穴に流し込みタイプのスチロール用接着剤を塗装用の筆でたっぷり流し込みます。
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外側はこんな感じ。
段差の部分にも接着剤を流し込みました。
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一方こちらは瞬着用のセットです。
紙は普通のスチロール用接着剤を含浸させてあります。
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瞬着が大量に流れないように先端に細いノズルをつけて、様子を見ながら低粘度瞬着を少しずつ流し込みます。
右中央のように盛り上がるようになったら綿棒で吸い取って除去します。
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硬化したら完成です。
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内側。
こちらは車内色で塗装しますが、妻板の裏側は多分見えないので穴はこのままにします。
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こちらが外側。
硬さはやはり瞬着の方が硬くなります。
大量に外ににじみ出ることがなければ、やはり瞬着を使った方がいいのかも知れませんが、作業台への接着とかこれから曲げる屋根部分への浸み込みは避けなければなりません。
細ノズルを使えば何とかコントロールできそうです。
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ということで、意を決して側板も施工しました。
まず内貼りにφ2ポンチで穴を明けますが、今回は外側から車内側に向かって明けました。
これで平滑にするのは接着後にヤスリでできます。
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外板と内貼りの位置を決めてクリップで止めます。
ここはもう心ゆくまで調整。
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紙が浮かないように抑えながら細ノズルを付けた低粘度瞬着を穴に垂らしていきます。
幕板側は屋根に含浸しないように点付けで、腰板側は一旦仮接着後にもう一度たっぷり流してがっちり接着しておきます。
この時は瞬着が予想外のところに流れてもいいように手で持ち上げて(台に置かずに)行います。
瞬着が表面張力で盛り上がる状態まで流し、最後に綿棒で吸い取ります。
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これで車体外板と内貼りの接着作業がクリアーしました。
次は難関、屋根の曲げです。
ここは前回失敗したところ。
リベンジですが、あまり良い工法が浮かんでおりません(^^)

ところで、なんでこんな工法を使うのか、というそもそもの理由ですが、一般に紙モデルって「接着剤を塗ってから貼り合わせる」ですよね。
でもそれだと接着剤の硬化時間によっては位置決めが間に合わなかったり、逆に硬化時間の長い水性を使うと歪んでしまったりでいろいろ悩ましいところがあります。
G17でも車体半分ずつ貼り合わせますが、ズレや曲がりが出てしまうことがあります。
一方、真鍮モデルって私は作れませんが、半田を塗って貼り合わせるなんて真似はしたくてもできませんよね、さすがに。
どうしているかと思って真鍮キットの画像を見ると、内貼りに半田を流し込む穴があるんですよ。
紙モデルでもこの方法を取って、先に思う存分位置決めをして後から接着剤を流しこめばいいじゃん、というのがこれなんです。


by nari--masa | 2021-03-26 19:50 | 16番 客車 | Comments(4)
Commented by トータン at 2021-03-26 21:44 x
確かにブラスキットでこのような方式のものがありますね いろいろと研究なされて凄いです 私も今日は固形の糊(スティックタイプ)を使って やってみたのですが結果は糊の渇き時間もあるので明日以降となります 所詮紙系の糊は乾燥までには時間が掛かりますし 乾燥したように見えて放置しておくと後で反り返りが出たりで難しい感じです Nでのペーパー車両はHOとはその面積の違いで明らかにコンディションが変わってしまうようです 紙圧もNの時と同じものですので彫は浅くなって表現されます ま、この方が彫があまりぼてぼてにはならないでしょうけれどね 本当に16番サイズって今までの経験が何の役にも立たないって感じの中にいます
屋根の曲げはペーパールーフの場合 私は無造作に丸めて輪ゴムで癖付けしてしばし放置ってな工法なのですが HOで通用するか全くわかりません でも、やってみないと結果は見えませんので 後数回は失敗駄作の連発があると思います 今は昔と違いパソコンで図面を刷り出せば何度でもやり直しは可能ですから 昔はまた一から定規と鉛筆を使って図面の引き直しでしたから楽なものです(^^;
Commented by nari--masa at 2021-03-27 07:58
トータンさん お早うございます。
スティックタイプは水分が少ないので良いかも知れませんね。
トータンさんがお使いの紙は良質なので瞬着含浸の必要がないのでしょう。
屋根の曲げ、このキットはやはり紙目が逆ですので曲がりにくいです。
私ではうまい方法が分からず、ナイフで筋を入れるしかなさそうです。
いくらでも作り直せるのはいいですね。
私はキットなので、プラモデルでも客車でも部品一つ失敗しただけでえらいことになります(^^)
Commented by がおう☆ at 2021-03-27 11:34 x
こんにちはです。

真鍮キットは私も組んだことがありませんが、そういう流し込み穴を見たことがあります。
そこにハンダではなく、接着剤を流し込むための相性と強度を、テストで見られたわけですか(^-^)
特に車体は長く、窓位置の問題もあってシビアですから、この方法は位置合わせと硬化時間の両方に有効ですね。
次は曲げですね。
前回のように慎重な作業ですが、がんばってください!

EXCIA指令2774 ED77にED74ときました。ED75ばかりでなく、ED交流機の多彩な商品を期待してます。
Commented by nari--masa at 2021-03-27 12:45
がおう☆さん こんにちは。
この内貼り接着、ずっと悩んでいたんですよ。
今回漸くひとつの答えが出たような気がします。
屋根の曲げは、これも悩んだ結果、前回の方法をより慎重に正確にすることにしました。
他の方法がどうしても思いつきません。
キットと同じ紙でテストできればいいのですが、こればかりは小片で、というわけにいきません。
まあ、結果的には何とかなりました。

最近ED交流機の指令が多いですね。
その割に模型の製品化はなかなか進まないようです。
やはり交流機は50Hzと60Hz、東北と九州に分かれてしまうのがネックなのでしょうか?
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